こんにちは AKOです。
「STAY HOME」中にこれまでとは違った変化をお感じの方も多いのではないでしょうか。
私は「STAY HOME」中に映画を見たり読書をして過ごすことが増えました。
ここ1~2年は読書というよりは勉強か情報収集のため資料を読むことが主でしたから、趣味の読書とはご無沙汰気味でした。
ところが久しぶりに純文学を読み始めたところ、違和感というか読み方が分からなくなってしまった、そんな感覚を覚えたのです。
仕事の知識と情報検索の為の読書が続いていたせいで、自身の内側を照らすような思索を行った時に脳が戸惑いを感じたのでしょうか。
知らず知らずのうちにスマホに散りばめられた情報にただ埋もれていた(無知)日常を送っていたのかもしれないなあ、、、
娘の机の上にあった三浦綾子の「氷点」。
前から見たかった映画「日々是好日」。(樹木希林さんが裏千家茶道の先生の役を演じています)
「氷点」は中学生の頃、父の本棚から拝借して読んだ記憶があり、裏千家茶道は高校茶道部で3年間お世話になりました。
どちらも10代の頃に出会っていましたから、懐かしさもあって過去と行きつ戻りつしながら味わうことができました。
スマホもパソコンもない若い頃は、余るほど時間があっても家族で旅行やレジャーなど年に数回程度。学生が余暇にやることは限られていましたから、それこそ読書三昧、映画三昧な日々が多かったように思います。
外に目を向けようにも何かイベントや面白いものがあるわけでもなく、家で楽しみを見つけて楽しむことが日常でしたから、今のこの状況は原点回帰⁈
当時の学生の外の世界との懸け橋は、お手頃な「本」と「映画」くらいしかありませんでしたから、若い体力と集中力で没頭していたように思います。
「三昧について」
ヨガの境地である「三昧=サマーディ」とは、4世紀頃にパタンジャリが書いた経典「ヨーガ・スートラ」によると「心のはたらきを止滅する」ということです。
禅語の中にも「一行三昧」という言葉があります。「三昧」に「常に一直心を行ず」を合せ「一行三昧」。常に執着のない純粋な心で、全身全霊でもって事にあたるということです。
「日日是好日」にちにちこれこうにち
これは中国の唐末から五代にかけて活躍された雲門禅師の悟りの境地を表した有名な言葉です。
過ぎてしまったことにいつまでも拘ったり、まだ来ぬ未来を不安に思ったり期待したりすることなく、目の前のこの一瞬を精いっぱいに生きる。この一瞬一瞬の積み重ねが一日となれば、素晴らしい一日となるでしょう。という意味の言葉です。
今だからこそ「三昧」と「日日是好日」~この言葉を素直にそして強い気持ちをもって受け止め過ごしていきたいなと改めて感じています。