ケトルベルの代表的なトレーニング
ケトルベルトレーニングを使ったトレーニングは百種類以上あります。その中でも代表的なものをご紹介します。
① スイング/SWING
ケトルベルトレーニングの中で最も代表的なトレーニングです。
やり方は⇩
①中腰の姿勢からケトルベルのグリップを握ります。
②股の間を通って後ろに引き
③姿勢よく背筋を伸ばして立ち上がります。
③ デッドリフト/DEADLIFT
①中腰の姿勢から足の間においたケトルベルのグリップを握ります。
②足裏で床をしっかりと押し、腕を伸ばしたまま立ち上がります。
●スイングとデッドリフト/ヒップヒンジの姿勢
ケトルベルスイングとデッドリフトはどちらも同じ動作を使います。その「動き」が「ヒップヒンジ」です。
「ヒンジ」とは、蝶番(ちょうつがい)のことで、股関節を支点とした蝶番のような(上半身と下腿を閉じたり開いたりお辞儀をするような)動作のことをいいます。
立って運動する場合に主に動かす関節は足関節・膝関節・股関節です。運動にはこれらの関節がタイミングよく連動して伸展する「トリプルエクステンション」という動作が重要になってきます。動く以外に、着地・停止の動作にもこの関節が連動して働くことで効率よく衝撃を吸収しています。
なかでも股関節は可動域が大きく、背筋や殿筋などといった大きな筋力を発揮させる筋肉が関わってきますので、大きなパワーを生み出すことができます。
「ヒップヒンジ」は股関節の働きを高めることで大きなパワーを生み出し、それにより膝や足の関節の負担を減らすことにつながるため、スポーツ、また日常生活においてもケガを予防することにつながります。
腰を曲げる
①足を肩幅程度に開き、立った姿勢からお尻を後ろに引きながら膝を曲げていく。
②股関節(鼠径部の真ん中あたり)からお辞儀をするように上半身を傾ける。背中から頭頂までは真っ直ぐに。
③目線は1.5m程度先を見る。
腰を伸ばす
ヒンジを曲げた姿勢から、腰と膝を伸ばし、頭頂から足まで一直線に立ちます。
注意する点・・・腰を曲げる際に腰を下に落とすと
ヒップやハムストリングへの刺激が伝わらず、効果が得られません。
ヒップヒンジの姿勢がある程度できるようになってから本格的なトレーニングを開始しますので、
この動きの習得がケトルベルトレーニングの初めの一歩となります。